ホーム > インタビュー TOP > 鈴木貴男プロ×浅越しのぶプロ 後編
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テニスを通して得たことは?またこれから得ようとすることは? |
| 鈴木プロ: |
テニスを通して普通じゃ経験できないことを沢山経験したと思うのですが、逆に言えばテニス界の常識というものはある程度身にはついてますけど、普通の日本人が知っているような一般的な事を知らなかったりだとか(笑)
学校だって高校までは出てますけども実際問題そこまで勉強したわけじゃないし、知識としてはそこまでないかもしれません。でもやっぱり先ほど言ったように現地の人間を知ったりとか色んな国に行って色んな状況を経験して、そういうものは本当になかなか言葉では表せない貴重な財産になっています。たぶん今誰かと旅行いこって海外いこうって言っても何の怖さもないだろうし、「あ、ここ知ってるわ」とか「ここで乗り換えればいいや」とか。まぁ英語もだいたい問題ないから、そういうのはやっぱり大きいですよね。
今後はまぁそれを出来る限り続けていくことと、勿論自分が経験してきたことだとか学んだことでいいと思うことを次の世代の選手、またはジュニアにわかりやすく説明したりだとか、やっぱりラリーをしたりとか練習を一緒にやったりっていうことで上手く伝えたいですよね。もちろん時代が違うとかやり方が違うってのはあると思うけど、やはり僕らが得てきた経験ってものは彼らには中々ないものだし少しでも伝えてあげることが僕らの役目だと思うし。それをたぶんいい形で出来れば若い選手もどんどん育つ、育つというかもっと視点も変わってくると思うし日本はやっぱり島国なんでなかなか外に出て行くってことがね、うまくできないからそのへんを上手く変えれるというわけではないですけど、やっぱりその技術とか云々は別として意識的にジュニアとか若い世代にもっともっとチャレンジしたりだとか、色んな国があって色んな選手がいるんだよって伝えたいですね。
まぁ絶対的にプロになれってことじゃないですけど、
やっぱりテニスに対しての考え方とか
自分の力についての意識
を変えてあげたいかな。本当はもっと能力がある子なのに自分でリミットを決めてしまって
ストップしてしまう子が相当多いから。
「自分はこれくらいでいいやとか、
まぁこんなもんでしょ」みたいなね。僕は、「君の本当の力は、
君たちが思ってるよりも全然上にあるから。
君たちよりも本当は下手な子が
もっと上のランクにだってたくさんいるから」って感覚があるから、
その辺は、もっともっと伝えて意識を変えてあげたいですよね。
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| 浅越プロ: |
私はそうですね…テニスを通じて得たものはやっぱり凄くいい人達と出会ってきたんですよ。この人達がいなかったら今の私はないってくらい。
私が一番変わったのは本当に園田学園に入ったことが自分のテニス人生の中で一番大きなことで、そこで出会った先生とかコーチや、先輩友達後輩とか沢山いるんですけど、その全ての人が私にプラスに動いて、別に私のために動いてくれたわけじゃないんですけど、私のプラスになってくれた人がほとんどなので、私はホントにテニスを通じて凄くいい人に出会えたなと、そういうのを最近感じました。 |
| スタッフ: |
引退されたわけですけど、これからは“伝えていこう”“広めていこう”という活動を? |
| 浅越プロ: |
そうですね、誰もがこういう体験出来ることじゃないので、自分がやってきた体験話とかテニスはこんなに面白いんだよーとか、こんな素晴らしいスポーツあるんだよーっていうことを、出来るだけ多くの人に伝えたいなっていうのはあるので、今まで私のことを応援してくださった人達のところへ行って私はこういう人間ですよってことをわかってもらって、みんなで話したいなっていうのも思ってるし。
そういう面で色んな所をまわってこの楽しさっていうのを伝えていけたらいいなって今は考えています。 |
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テニスの魅力は? |
| 鈴木プロ: |
まぁ魅力はテニスというスポーツはコートに入ったら一人でやらなきゃいけないということが一番の魅力だと思うんですね。難しさでもあり魅力だと思うんですよ。
そこにテニスというのは尽きるかなって感じですね。コーチ、トレーナー、みんな、彼氏、彼女、親とか普段は一緒にいるんだけどコートに入ったら一切タッチ出来ないという状況が面白いですね。勝ってるときも負けてるときも、ホント泣きそうな時もあるんですよ。
ホント、今やめていい?リタイアしていいですか?って状況もあるんですけど(笑)
ここまでやってきて、それが出来ない、させてくれない状況の中で自分で最後諦めないでよかったって試合も何回もあるんだけど、そんな状況で色んなアップダウンがあってそれを相手と1対1で出来るっていうのがテニスの一番の魅力じゃないですかね。 |
| 浅越プロ: |
魅力ね、やっぱりキレイな真ん中のスィートスポットで打った時の感触かな。
ホントに気持ちがよくて、もうランニングにも変えられないしトレーニングにも変えられないしやっぱりテニスやなって思いますね。あの感触が一番好きでしたね。
本当にこの気持ちは、小学校の時に硬式ラケットを握って、初めて壁打ちをやった時から変わってないですね。
ずーっと思ってますね「これがテニスやな」って。もう何かボールの行方よりも真ん中に当たったときの感触が気持ちよくてそれをずーっとやってるんだなって、テニスはそういう感じですね。 |
| 鈴木プロ: |
まぁそーですね、フィーリングだから一人でたまににやけてる時があるんですよ。
周りの人がみて調子いいとか悪いとか関係ないですよ。自分の中で今日すげー!みたいに突然起きるときがあるし、徐々に自分で作り上げていって、あーここまできて一週間二週間うまく作り上げてきてよかったって。そういう時ってなんかふわぁーって浮いちゃうっていうか。逆にそれを失うのも怖いんですよ、凄くいい状況を。あー、これ上手く出来てるって思って次の日やってみたら、あれ?って時もあるし(笑)
もちろん負けてる試合でとんでもない悪い試合でも一本だけとてつもないショットが入ったとか。
上手くいった時って、色々な状況の中で集中やリラックスなどの要素が1点に注ぎ込まれるので、多分、本人にしかわからないですよ。解説者がナイスショットって言っても、そんなん関係なくて(笑)
たとえ相手に取られたとしても凄い感触のいい時とか、その時はやっぱ一人でにやけちゃいますね(笑) |
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ご自身の目標は? |
| 鈴木プロ: |
目標は、ボクはまだまだ100位以内に入ったことがないので、それがまず一つの目標であるし、もちろんグランドスラムもまだ一回戦しか突破したことがないので、それ以上行くことが目標です。でもそれはある意味いいテニスをしてナンボだと思ってるし、まぁ調子が悪くて勝つこともあるけれど、やっぱりいいテニスをしなければ相手を“倒す”とか“勝つ”ってことは凄く困難になるので、やはり具体的な目標よりも自分のパフォーマンスを上げることを重要視するというか。それを一回でも多く一試合でも多く一大会でも多くすることが目標ですね。
ここ最近は怪我が多いんで、勿論注意しながらしているんですけど怪我してしまったらどうしようもないので、治る方向、良くなる方向を、再発しない方向でやっています。それも一つの経験かなって思ってるんで。怪我があったからある意味ボクはこないだのジャパンオープンのこともあっただろうし、怪我がなかったからって、ああいったテニスが出来るかって言ったら僕はそう思わないから。飽くまでもいいテニスをした後に良い結果がついてくるかどうかって思ってるから。とにかく自分の中ではテニスに近づくのがある意味目標ですね。どういうスタイルでどういうショットを繰り出してどういうゲーム展開が自分で出来るのかなという。目標ってのはフェデラー以上、まぁたぶんいつかは出てくると思うんですけど、でもああいうのを見ちゃうとちょっと同じ人間じゃないって思ってきちゃうから。彼は何かおかしいですよ(笑)
普通がどれだけ難しいかって僕らわかってるから、注目されて相手がいて環境も違う中でいつも通りテニスするってとてつもなく強いことですよ。 |
| 浅越プロ: |
私の目標は200歳まで生きること(笑)
今はそーですね、当時の目標はTOP20って言ってたんですけど21で一個たりなくて、だからTOPふぃふてぃーん ! て言えばよかった。そしたら16位くらいでトップ20入れたかも(笑) |
| 鈴木プロ: |
数字は数字だからね、あれは何回優勝とか、自分で何回とか優勝とか思ってても一歩手前のことも全然ありますからね。 |
| 浅越プロ: |
目標って言うかウィンブルドンのセンターコートに立ちたいっていうのが夢だったんですよ。
ホントに小学校の短冊とかに書いてたのがそういう夢で、でもテニスをずっとやっててツアー生活をまわって強い選手に勝ちだしてってなってくるとやっぱり夢が目標になってくるんですよね。
センターコートで勝ちたいっていうのが目標になってきて、その為に何をしないといけないのかっていうことが必然的に出てくるんですよ。
逆算で計算したら体力がないからこういうことをやらなきゃいけないとか、このショットが良くないからここをやらなきゃいけないとか。
そういうのが自然とでてきて夢が目標に変わって、それについてやってきたので私はホントに今イベントとかにいって高校生とか中学生に「強くなるにはどうしたらいいですか?」とか聞かれるんですけど、そういう時は必ず「自分が近い将来目標をもってこういうことをがやりたいと思えば自分のやらなきゃいけないことが出てくるから、まずは目標を立ててそれに頑張っていくように何かをやらなきゃいけない」って言ってたので、私がすごい漠然とした目標を持ってたときは結果もホントにバラバラで大した結果が出なかったんです。
けど、TOP20に入りたいって目標をもって一生懸命やりだした頃に自然と結果がついてきたので、目標を立てて計画を立ててやるっていうことが凄く重要なことだと感じました。
外国の選手をみてても中途半端にまわってる人は最後まで中途半端な人が多いです。
TOPの選手はしっかり計画を立ててグランドスラムでは絶対にピークに持ってくるので1回戦負け2回戦負けなんてほとんどいないですからね。
上の選手は結構ちゃらんぽらんにやってんのかなーって思ってても、やっぱりしっかりとした計画は立ててるだろうし周りも計画をサポートしてくれてる。そして良い結果がでる。
だから、その計画を立てて目標を持つってことが大切だし、持ち上げてくれるっていうかやっぱりしんど いことも言ってくれるような、自分のお尻を時には叩いてくれる人も必要かなっていうのは常々思ってました。
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ファンの皆様、プロを目指される方たちへ一言お願いします。 |
| 鈴木プロ: |
そうですね、やっぱりテニスというものをとにかく勝つことでもいいし上手くなることでもいいし、例えば長く続けることとか、とにかくテニスの楽しさを自分で見つけてほしい。それはたぶん人に与えられるものじゃなくて、自分がテニスを通じて得るもので、おいしいビールを飲むためにテニスをするでも全然構わないし、とにかくテニスの楽しさを見つけてほしい。で、年齢やレベルに関係なくとにかく上手くなりたいとか、試合でる方なら勝ちたい強くなりたいとかって気持ちを大事にしてほしいですね。
“私は初心者だから”“俺は年だから上手くならん”とか、そういうことじゃなくて、ちょっとでもいいボールが打てたりだとか一ゲームでも多く取れるとか、強い相手に挑戦するとかで、スコアは関係なく、そういう気持ちをとにかく持ってテニスを楽しんでほしいですね。
ただ漠然とテニスをするだけじゃもったいない。
子供とかプロとか関係なく、テニスを楽しんでいれば様々な事が起るから、それをテニスを通じて経験して欲しい。
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| 浅越プロ: |
自分も結構楽しかったしテニスだけは結構飽きないでやれたから、飽き性の私がやれたから楽しいんちゃうかって。
だたテニスは楽しいスポーツだけれども、かなりハードなスポーツでもあるので怪我だけには要注意してください。
自分の力を出せないのが一番辛い。トレーニングして強靭な身体を作って楽しんでもらいたいと思います。 |
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